絶対要ります!ドラレコ!
大淀支店の土屋です。先日、弊社のお客様で実際にあった事故のご紹介をさせていただきます。
<事故の状況>
・うちのお客様(自)が狭い直進道路を通る際、前方から相手車(相)が直進してきた。
・狭くて対抗できないので、うちのお客様(自)は手前のギリ対向できるスペースで一時停車。
・相手車がこちらの横を通過する際、相手車の右側がこちらの右側に接触。接触時、うちのお客様(自)は完全に停車していた。
うちのお客様としては「接触する10秒以上前から停車してたから完全に0:100の被害事故」との認識で、事故直後に相手にも「こちらは止まってましたから」と何度も伝えていました。
相手も事故直後は「すいません」と謝っていましたが、後ほど相手保険会社から連絡が来た際、相手の主張は一変します。
「そっちも動いていた」と主張
残念ながら非常によくある話なのですが、事故直後は過失を認めていたのに、いざ保険会社を通しての話し合いになると「そっちも動いていた」と主張を一変してきました。狭い直線道路の双方動いている状態での接触ということは、過失割合50:50の主張ということです。
うちのお客様としては0:100の認識だったのに、「50:50でそっちも悪い」と言われた訳ですから、それはもー怒ります。弊社としても納得いきませんので、当然反論します。
あってよかったドラレコ
幸い、うちのお客様のお車にはドラレコが付いてました。動画を確認したら、接触時にこちらは完全に停まっていたことが確認できました。ただ、残念ながらこれですんなり解決とはなりませんでした。
よく揉める「直前停止」
ドラレコ動画を見ると、確かに接触時はこちらは停止していたのですが、接触する3秒ほど前に相手車を避けるために少しだけ左前へ動いていました。これを「直前停止」と言います。
事故状況に依るので一概には言えないのですが、こちらが完全に停車していて相手車が動いている場合の事故は0:100になることが多いです。ただ、極端な話、接触する1秒前に停止して(それまでは動いていて)接触する瞬間だけ停まっていても0:100にはならないケースが多いです。
ですので、事故状況に依るので一概に何秒以上はOKで何秒以下ならアウトとは言えませんが、接触する数秒前に停止してても「直前停止」とみなされて0:100にはならないケースが非常に多いです。
今回の事故でも相手保険会社にその点を指摘され、完全な0:100は認めてもらえませんでした。
”条件付き”の0:100
最終的にどうなったか結論を言いますと、こちらの修理代に関しては0:100で相手に出してもらいましたが、修理期間中の代車代(レンタカー代)は自己負担。また、こちらの修理工場は相手の指定工場にて修理。という、条件付きの0:100で示談することになりました。
納得行かずに弊社の提携弁護士にもドラレコ動画見せて相談しましたが、「このケースでは完全な0:100は難しく、相手保険会社の提示した条件付き0:100が妥当な線」とのことでした。
絶対要ります!ドラレコ!
ということで、スッキリしない条件での示談とはなってしまいましたが、これでも不幸中の幸いでして、もしドラレコがなければ相手は50:50の主張のままで、条件付きとは言え0:100になることは決してなかったと思われます。
このような納得行かない事故は、結構日常的に発生しております。理不尽な過失交渉に巻き込まれないためにも、まだドラレコを付けてない方は是非とも付けましょう!